浦幌町で「HAARひつじ牧場」を運営するミヤハラ ユウトさん。
牧場のこと、これまでのこと、これからの浦幌テロワールへの関わり方などについてご紹介いたします。
“何もない”浦幌で、羊が主役の牧場をつくる
HAARひつじ牧場のミヤハラ ユウトさんが浦幌で牧場を始めたのは2023年。
以前はニュージーランドやオーストラリアで暮らし、農家を手伝いながら日々の営みの中にある“動物と土地の近さ”を体感してきました。
もともと牧場や動物に興味があり、いつか山で暮らすように生きたい。そう考えたとき、大きな土地を持つなら「農家になるしかない」と腹を括ったといいます。
北海道を選んだ理由も、スケール感にありました。
海外に出ようと思っていた時期はコロナ禍。海外のような広い土地で挑戦するなら、日本では北海道しかない——その感覚が背中を押しました。
浦幌を選んだのは、「何もないところが良かった」から。東京に出たときに“合わない”と感じた経験もあり、余白のある場所で静かに暮らしたい思いが強かったといいます。
牧場づくりの中心にあるのは、徹底して「動物ファースト」。
羊を早く育てるために穀物を多給する飼い方が主流な中、HAARでは穀物に頼らず、95%を生草や乾燥草、残りを発酵飼料で補います。
ビール粕、乾燥おから、玄米、牧草などを組み合わせ、腸内環境や吸収率まで考えて飼料管理。
一般的なグレインフェッドより枝肉の歩留まりが良かったという結果も、その積み重ねの証です。
浦幌テロワールに参加したきっかけ
浦幌テロワールへの参加は、声をかけられたことがきっかけでした。
牧場を続ける中で、土地の風土や地域の営みと向き合う時間が増えるほど、「食」や「生産」を軸にしたつながりの大切さを実感していったミヤハラさん。
テロワールが目指す、地域の価値を掘り起こし、面白くしていく取り組みは、牧場の在り方とも重なる部分が多かったといいます。
浦幌という場所で挑戦を続ける仲間と交わりながら、自分の視点や発信も広げていきたい——そんな思いが自然と参加へつながりました。
今後どのような活動をしていきたいか
今後も変わらず軸に置くのは、「羊が主体」の環境づくりです。
飼料だけでなく、ストレスがかからない距離感や、伸び伸び過ごせる空気を整えることも牧場の仕事。
基本は“ほったらかし”の放任主義で、人が管理しすぎず、羊の自然な行動をサポートするスタイルを磨いていきたいといいます。
動物の健康を第一に考えた飼育を続けることで、結果として肉質や歩留まりにもつながっていく。その価値を、テロワールの仲間たちとも連携しながら、浦幌の風土とセットで伝えていく。
何もないからこそ、余計なものを足さずに本質に向き合える——そんな浦幌で、羊と人が無理なく共存する牧場の形を育てていく考えです。
ACCESSアクセス
HAARひつじ牧場
牧場では、家畜伝染病予防の為、牧場見学をお断りしております。
羊にご関心があり、牧場見学希望の方は事前にメールかDMでご連絡ください。
